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新龍中国黄楊虎杢盛り上げ駒
第350作(植木宣隆氏所蔵)


別カット

素彫りの「玉将」2枚。 彫り埋めの状態の「玉・歩」。

盛り上げの状態「玉・歩」。

 今年(2013年)の初めに「新龍」の字母紙を作ってから、これで3作目となる。他の2作は、同じ「作品ライブラリー」に掲載している「新龍薩摩黄楊孔雀杢盛り上げ駒(第344作・▼別項参照)」と「新龍島黄楊糸柾書き駒(第348作・▼別項参照)」だ。同じ盛り上げ駒でも、「孔雀杢」と「虎杢」とでは、趣も変わってくる。これは、どちらがいいというわけでもなく、まさにお好みである。
 「新龍」そのものの書体の由来などは、「新龍孔雀杢(第344作)」のほうに詳細が書いてあるので、ぜひそちらをご覧いただきたい。駒木地となった「中国黄楊虎杢」は、なかなかそろいがよくていい味をこの駒にもたらしている。おそらくは根っこのところと思われるので、彫った感じはかなり堅かった。ということは、強度や駒音などもかなりいい感じに育つのでは、と思われる。
 依頼者のお好みで、2枚の「玉将」の裏には、依頼者の今は亡き父親の絵の号と、よく将棋を指していたという今は亡き義父のお名前を彫り埋めで入れてある。依頼者にとって、そういう意味でも思い出深き駒になってもらえれば、作った私(酔棋)としてもありがたいことである。
 ちなみにこの駒は、2013年10月5日・6日に開催する「将棋駒研究会・展示即売会」(▼別項参照)会場にて、依頼者にお渡しすることになっているので、私の作のひとつとして出品するから、みなさんにもご覧いただけるかもしれない。

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駒の詩