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無劍書島黄楊柾目書き駒
第332作(S・O氏所蔵)


別カット

漆の盛りがよくわかる「玉将と歩」。

  ここのところよく注文されまた作るようになったのが、酔棋流の書き駒。前回の「俊光(花押)」に続き、今回の「無劍」もその一つ。
  ただし、この「無劍」の書体の由来は「書体への誘い・無劍」(▼別項参照)をご覧いただきたい。またそこで紹介している影水作の駒をもとに、この「無劍」の字母紙を作った。実物のそれはかなりの大ぶりであったため、この書き駒を作るにあたっては、「将棋駒研究会」の会長であり駒木地も提供している北田義之氏に、通常の駒形よりもさらに大きいものをわざわざ作っていただいた。
 もちろん、字母紙そのものを縮小すれば通常の駒形でも制作はできるのだが、この「無劍」は大ぶりのほうが迫力が出て、書体の勇壮さを表現できると思ったからである。依頼者にもその旨を伝えて、実現したというわけである。左の「玉将と歩」を見てもらえばおわかりのように、駒形いっぱいに表現された隷書体(表字は隷書)の駒文字は、まさに勇壮さを醸し出している。 上の写真をご覧になれば、裏字(篆書)は逆に小さく表現され、その対比のギャップが「無劍」そのものの魅力となっている気がする。
 ちなみに、第334作〜第336作までの3作続いて、書体はそれぞれ異なった書き駒を作る予定でいる。酔棋流の書き駒に興味を抱いた方は、じかにご連絡いただきたい。

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駒の詩