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宗歩好島黄楊柾目書き駒
第315作(斎藤竜哉氏所蔵)


別カット

珍しい「宗歩好」の「王将」。写真だけでなく、見た目と手触りはまったく盛り上げ駒と変わらない。
 この「宗歩好書き駒」は私の仕事関係の方に、結婚のお祝いとして作って差し上げたものである。「玉将・王将」の裏側に、ご夫妻のお名前と記念日を彫り埋めでお入れした。本来なら「宗歩好」は双玉作りなので、「王将」(左写真)は存在しないが、差し上げる方が駒にそれほど詳しいわけではないので、あえて通常どおりの駒と同じく「玉将・王将」で作ったわけである。
 所蔵者のお名前や記念日を、「王将・玉将」の裏に入れることは、とくに差し上げたりする駒の場合や、そのように依頼されたりしたときには、ときどき行っている。「金将」の裏4枚すべてに、かつてご家族(両親、子供2人)の名前を入れたこともある。もちろん駒は、将棋を指すためのものであるにはちがいないが、名前や記念日を入れることは、手作りの贈り物としてなかなかいいアイデアではないだろうか。
 これまでにも他のところでも何回かふれてきたが、見たり触ったりまた実戦で使ったりしても、盛り上げ駒とほとんど変わらないのが、「酔棋流」の書き駒といえる。要するに彫っていないから、下地が彫り埋め状態になっていないのである。そこが盛り上げ駒とは、大きく異なっているところであろう。また、駒銘には「漆書○○」(最上段写真参照)と入れて、書き駒と盛り上げ駒を区別している。

 

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駒の詩