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源兵衛清安島黄楊柾目盛り上げ駒
第272作(矢内理絵子女流名人所蔵)


 玉将と王将の裏(上写真)には、女流名人を獲得なさった年でもあるので、お名前と「女流名人」を彫り埋めでお入れした。  この駒の初対局は、一種の役得で女流名人と作者の私である。矢倉模様の展開となったが、記念対局でもあり私が傷つかないように差し掛けで終了となる。

 私の出版記念(『将棋駒の世界』)もかねた、別項の「『駒の詩』第1回将棋大会・第3回オフ会」(2006年10月29日)に、矢内理絵子女流名人に指導将棋においでいただいた。その記念として、作って差し上げたのがこの「源兵衛清安」である。
 事前にどのような書体がお好みなのか、矢内女流名人にお聞きしたが、「お任せすします」ということであったので、柔らかくやさしい感じの女性向きと思われる「源兵衛清安」にしたというわけである。研究会や棋譜並べに使っていただくように、素直な柾目でお作りした。
 なお、先の別項には、矢内女流名人の指導将棋やオフ会に参加していただいた模様も掲載してあるので、あわせてご覧いただきたい。
 駒が完成すると必ず行う「魂入れ」(駒に将棋を教える)の儀式は、上右の写真のように女流名人と私との記念対局となった。
 後日、矢内女流名人はご自分のブログの中で、 「世界でたったひとつの駒」としてこの駒を紹介してくれているので、一部を下記に抜粋しておく。
 ―― 駒の作り方や書体など、『駒』に関する様々なことがまとめられた一冊の本が出版されました。
 その出版記念の将棋大会があり、私も指導対局で参加させていただいたのですが……なんとなんと、著者である駒師さんが駒を作ってプレゼントしてくださったのです。それも高級な「盛り上げ駒」を。
 しかも、王将の裏には“女流名人”、玉将の裏には“理絵子”の文字がある、世界でたったひとつの女流名人駒です!
 さらに「ずっと女流名人でいてくださいね♪」という笑顔付き(笑)。
 私の素敵な宝物になりました。――

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駒の詩