# ---- Kifu for Windows V6.00 棋譜ファイル ---- 開始日時:2009/08/20(木) 15:16:04 手合割:平手   先手:増山雅人四段 後手:本田小百合女流二段 手数----指手---------消費時間-- 1 2六歩(27) ( 0:05/00:00:05) *本田小百合女流二段に差し上げる駒「巻菱湖赤柾盛り上げ駒」が完成したその贈呈の日に指した、私(酔棋こと、増山雅人四段)との記念対局である。 *「相掛り」または「空中戦」でも指そうと思い、初手は▲2六歩と指した。 2 3四歩(33) ( 0:03/00:00:03) 3 7六歩(77) ( 0:04/00:00:09) 4 8四歩(83) ( 0:04/00:00:07) 5 2五歩(26) ( 0:02/00:00:11) *当初の予定どおりの歩の突き越しだったが……。 6 3二金(41) ( 0:05/00:00:12) 7 7八金(69) ( 0:08/00:00:19) 8 8八角成(22) (28:01/00:28:13) *本田二段のこの後手からの角交換によって、私の思惑完全に外されることになる。また、その気持ちがのちに、先手の作戦負けにつながっていく。 9 同 銀(79) ( 3:38/00:03:57) 10 2二銀(31) ( 0:04/00:28:17) 11 7七銀(88) ( 0:05/00:04:02) 12 3三銀(22) ( 0:03/00:28:20) 13 3八銀(39) ( 0:12/00:04:14) *この時点では、先手の棒銀も考えてはいたが……。 14 7二銀(71) ( 1:31/00:29:51) 15 4六歩(47) ( 0:03/00:04:17) *先手は、棒銀や早繰り銀をやめて「角換わり腰掛け銀」をめざす。そうすると、先ほど突き越した▲2五歩がポイントとなった。 16 6四歩(63) ( 3:19/00:33:10) 17 4七銀(38) ( 0:02/00:04:19) 18 6三銀(72) ( 0:03/00:33:13) 19 6八玉(59) ( 0:05/00:04:24) 20 7四歩(73) ( 0:04/00:33:17) 21 3六歩(37) ( 0:02/00:04:26) 22 4二玉(51) ( 0:04/00:33:21) 23 5六銀(47) ( 0:04/00:04:30) 24 9四歩(93) ( 0:02/00:33:23) 25 9六歩(97) ( 0:04/00:04:34) 26 1四歩(13) ( 0:04/00:33:27) 27 1六歩(17) ( 0:02/00:04:36) 28 5四銀(63) ( 0:37/00:34:04) *これで、戦型が「角換わり腰掛け銀」に決定した。 29 7九玉(68) ( 1:02/00:05:38) 30 3一玉(42) ( 0:04/00:34:08) 31 5八金(49) ( 0:02/00:05:40) 32 5二金(61) ( 0:04/00:34:12) 33 3七桂(29) ( 0:17/00:05:57) *先手が作戦負けに陥った原因を作った手。ここは、「まずは▲6六歩を突いておかなければいけなかった」と、局後に本田二段より指摘された。 34 6五歩(64) ( 3:57/00:38:09) *先手の陣形を適切にとがめた好判断で、後手作戦勝ちをめざす。 35 6八金(58) ( 2:07/00:08:04) 36 7三桂(81) ( 0:17/00:38:26) 37 8八玉(79) ( 0:17/00:08:21) *本来なら先手は、玉を入城しないで攻めたいところだが、先の2五の歩が桂跳ねをじゃまをして攻める手段が見つからない。 38 6二飛(82) ( 3:09/00:41:35) 39 2六角打 ( 0:11/00:08:32) *何とか攻めの活路を見いだそうという自陣角だが、あまりいい手段とも思えないが……。 40 9三香(91) ( 2:42/00:44:17) 41 1七香(19) ( 0:05/00:08:37) 42 9二飛(62) ( 0:05/00:44:22) *後手は入城せずに、先手に揺さぶりをかけてくる。 43 8六銀(77) ( 1:28/00:10:05) 44 4二銀(33) ( 0:08/00:44:30) *事前に桂当たりを避けて、自玉を強くする好着想。先手は、まったくこの手が読みになかった。 45 4五銀(56) ( 3:52/00:13:57) *後手に備えられたとしても、ここは銀交換を目論んでいくしかないところか。 46 5五角打 ( 3:28/00:47:58) *当然な切り返し。 47 7七桂(89) ( 3:02/00:16:59) 48 4五銀(54) ( 0:34/00:48:32) 49 同 歩(46) ( 0:07/00:17:06) *ここを▲4五同銀は、先の後手の銀引きが生きてつまらない。 50 8五歩(84) ( 2:37/00:51:09) 51 9七銀(86) ( 0:10/00:17:16) 52 7五歩(74) ( 0:02/00:51:11) 53 5六銀打 ( 0:21/00:17:37) 54 2二角(55) ( 0:42/00:51:53) 55 7五歩(76) ( 0:06/00:17:43) 56 9五歩(94) ( 0:03/00:51:56) 57 4四歩(45) ( 0:30/00:18:13) *ここを▲9同五歩▽同香▲9六歩は、▽7六歩以下で先手がつぶされそうだ。そこで、いったん角筋を止める。 58 9六歩(95) ( 5:49/00:57:45) 59 同 銀(97) ( 0:19/00:18:32) 60 同 香(93) ( 0:09/00:57:54) 61 同 香(99) ( 0:03/00:18:35) 62 同 飛(92) ( 0:09/00:58:03) 63 9七歩打 ( 0:09/00:18:44) *ここを▲9九香と打ってしまっては、▽7六飛で先手に攻めの手段がなくなってしまう。 64 9四飛(96) ( 2:47/01:00:50) *後手は駒得のうえに飛車を好位置に引けて、後手が有利になった。 65 2四歩(25) ( 3:04/00:21:48) *先手は必死の手作り。 66 同 歩(23) ( 1:24/01:02:14) 67 4三歩成(44) ( 0:12/00:22:00) 68 同 銀(42) ( 0:06/01:02:20) 69 4四歩打 ( 0:07/00:22:07) 70 同 銀(43) ( 0:07/01:02:27) 71 4七香打 ( 1:16/00:23:23) *ここは、▲4五歩▽3三銀(▽5五銀なら、▲同銀▽同角▲5六香で先手が指せる)▲6五桂と勝負するところだった。 72 4三歩打 ( 3:43/01:06:10) 73 6五桂(77) ( 0:15/00:23:38) 74 7六香打 ( 0:08/01:06:18) *当然な後手の反撃で先手しびれているが、ここは目をつむってもいくしかない。 75 7三桂成(65) ( 2:16/00:25:54) 76 7八香成(76) ( 0:05/01:06:23) 77 同 金(68) ( 0:06/00:26:00) 78 7六歩打 ( 0:05/01:06:28) *手駒が増えたときに、一気に詰まそうという後手の時限爆弾。 79 2三歩打 ( 1:21/00:27:21) 80 同 金(32) ( 0:03/01:06:31) 81 4八飛(28) ( 0:07/00:27:28) *負けを早めた手。ここは4四香から攻めたほうが、まだアヤがあったようだ。 82 5九銀打 ( 2:11/01:08:42) *最後の決め手。先の飛車回りは、後手にこの手段を与えてしまった。 83 5八飛(48) ( 2:41/00:30:09) 84 6九銀打 ( 0:05/01:08:47) 85 4四香(47) ( 0:14/00:30:23) *▲5九飛と銀を取るのは、▽7八銀成以下詰みがある。 86 5八銀(69) ( 1:32/01:10:19) 87 5五桂打 ( 0:06/00:30:29) 88 6九銀(58) ( 0:11/01:10:30) *投了図以下は、先手がどのように攻めても後手の角筋の開き王手があり、攻めることができない。投了やむなし。 *新しい「巻菱湖」も、新しい所蔵者となった本田女流二段を祝福しているようだった。 &読み込み時表示