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酔棋制作駒プレゼント抽選<第8回>

 

応募期間・2010年7月2日(金曜)21時〜8月14日(土曜)21時

応募終了しました!

「プレゼント抽選第8回」応募人数は66人でした。
みなさんご応募ありがとうございました。


 いつも『駒の詩』をご覧いただいているみなさんへの感謝の意味も込めて、酔棋からの「駒プレゼント抽選の第8回」を企画しました。
 今回は、この企画のために新たに作った駒です。
 駒のプレゼントはお1人だけですが、下記に書きましたように扇子や色紙、それに根付など、計10人のプレゼントを用意しました。
 このホームページをご覧いただいている方ならどなたでも、抽選への応募はOKです。ただし、応募要件としては1人1回の応募とさせていただきます。故意の重複応募やメールアドレスを変えての応募は、原則として無効とさせていただきます。
 応募いただいた方々の中から、厳正なる抽選で「当選した1名の方」に、下記写真の駒「阪田好島黄楊柾目表彫り・裏彫り埋め駒(第321作)」を、プレゼントいたします。その他としては、「2名の方」「第2番プレゼント・飯島栄治六段揮毫の扇子」、また同じく「2名の方」「第3番プレゼント・本田小百合女流二段色紙」、さらに「5名の方」「第4番プレゼント・私(酔棋)が作った駒の余り歩の根付(携帯のストラップなどにお使いください)」を抽選で差し上げます。


■第1番プレゼント(当選1名)
 「阪田好島黄楊柾目表彫り・裏彫り埋め駒」紹介

第1番プレゼント当選者

お名前・門田和雄 さん(山梨県)

当選時の喜びのメール

 まさか、あの駒が、あの阪田名人の「阪田好」が当選するとは思ってもみませんでしたので、びっくりするやらうれしいやら感激しました。
 こんな尊い駒をありがとうございました。 これは一生の宝物として大事にして いくつもりです。 ほんとにありがとうございました。


駒を手にした喜びのコメント
門田さんは、山梨在住の方です
今回当選して手に入れた「阪田好」を早速盤上に並べて、指し心地を味わう門田さん。
 まさか、あの駒が、あの阪田名人の「阪田好」が当選するとは思ってもみませんでしたので、「当選」のメールを受け取ってびっくりするやら、うれしいやら感激・感動しました。
 駒を手に取って見て、たいへんな神々しさと重厚さを感じました。まるで芸術品でも見てるかのような錯覚にとらわれ、見ていて飽きません。
  詰め将棋のタイトル(ミクロコスモス)にも名づけられたことがありますように、「駒」そのものが「コスモ」であり「コスモの使者」なんだということを感じさせてくれ、遠い宇宙を想像してしまいます。
 また、『将棋駒の世界』では駒の図鑑か、辞典かというほどていねいな説明とカラー写真入りで、見る人を楽しませてくれます。
  このような尊い手彫りの駒をほんとにありがとうございました。増山さん著の『将棋駒の世界』同様、私の一生の宝物として大事に使わせていただきます。
  まだまだ残暑厳しいですが、身体には十分気をつけて頑張ってください。ご活躍をお祈りしています。

▼酔棋の一言
  すでに発表したとおり、2010年7月〜8月に開催した「第8回駒プレゼント」の当選者は、上記の門田さんです。2番以下の当選者は下記に発表してあります。
 拙著『将棋駒の世界』と同様に、この「阪田好」も門田さんの宝物に加えていただければ、作者としてもうれしいかぎりです。

※上記の門田さん自身の写真と、下記の富士山の風景などの写真は、お約束どおり門田さんが撮影して私に送っていただいたものです。富士山の麓にいる将棋愛好家の手に、「阪田好」は指し継がれていくことでしょう。

●門田さんが送ってくれた山梨の風景

富士河口湖の北岸(大石)から撮影。 旧道御坂トンネルの天下茶屋から撮影。
富士吉田市の火祭り(日本3大奇祭)。 富士山の山じまいの御祭り。


別カット

阪田好島黄楊柾目
表彫り・裏彫り埋め駒
酔棋作(第321作)

『将棋駒の世界』の「阪田好」と「関根名人書」の写真と解説ページ(P86〜P88)。

 ▲▼画像クリックで拡大

 今回のプレゼント駒は、前回が終わったときから新たに制作することに決めていました。
 さて、実際に作るにあたって、書体を何にしようかとかなり悩みました。つまり、これまでのプレゼント駒と同じ書体にはしたくないし、あまりありふれたものよりちょっと変わった駒にしたかったからです。このサイトに訪れるみなさんは、少なくとも愛用の駒や好きな書体の駒をいくつか所蔵している方、いわゆる駒マニアが多いと思われます。そのような駒好きなみなさんが、興味はあるけど購入までは躊躇しそうな書体を、この機会にプレゼントしようと考えたからです。
  そこで思いついたのが、しばらく制作していない「阪田好」でした。「表が篆書、裏が楷書の筋彫り仕立て」というかなり変わった書体です。書体そのものの由来は、拙著『将棋駒の世界』(抜粋左写真参照)か「書体への誘い・阪田好」(別項▼参照)をご覧ください。駒としては、そこに掲載した「坂田好(第66作)」(▼参照)、または「作品ライブラリー・阪田好(第162作)」(▼参照)は共に盛り上げ駒ですが、大阪の日本将棋連盟に残されている、いわゆる「坂田好」(坂田と阪田の違いは、「書体への誘い」か拙著をご覧ください)の源流となった本物の駒は彫り駒ですので、今回のプレゼント駒とそれぞれを見比べるのもおもしろいでしょう。
  また、この書体に決めたのには、もう一つ他の理由もあります。現在、駒紹介中の「第14回駒オークション・関根名人書(第319作)」(別項▼参照)を先に出品駒として作りましたから、その「関根名人書」(関根金次郎十三世名人)とかかわりがとても深い「阪田好」(阪田三吉贈名人・王将)を作りたくなったというのが、作り手としてのもう一つの理由です。将棋界にとって、二人の熾烈な盤上・盤外での戦いは、忘れられない歴史的事実であったからです。

裏字の筋彫りを彫り埋めにした「龍馬」。細かいところがつぶれやすく、注意が必要。

 実際のプレゼント駒は、小ぶりの島黄楊柾目(何枚か虎斑みたいなものも交じっています)という変哲のない駒木地ですが、仕上がってみると狙いどおりやや古びた感じの味わいになりました。ちなみに裏の筋彫り仕立ては、駒銘を彫る細い印刀で彫るのですが、何枚か細かいところがつぶれてしまい作り直したりもしました(右写真の「龍馬」もその一枚)。
 また裏の彫り埋めは、サビ漆を使わずに漆を4、5回塗っては乾かし繰り返したもので、思ったよりもはるかに手間がかかっています。これらも、一度始めたらやり方を変えるわけにもいかないという作り手の性なのか、販売するための駒でなくとも、ついつい時間も忘れて取り組んでしまいました。出来栄えはともかくとしても、私(酔棋)がこの駒に向き合った時間を、この駒から感じていただけるような方の手に渡ると、作者としてもありがたいことです。
 要するにこの「阪田好」は、表字が彫り、裏字が彫り埋め、駒銘は盛り上げという風変わりなハイブリッドな作りになっているのです。「酔棋流」の駒作りが、随所にちりばめられているともいえるかもしれません。もしも、ここで掲載しているよりもさらに大きな写真が見たい方は、「フォトライブラリー」(▼別項参照)へ行って「▼オークション出品・プレゼント抽選・将棋大会」(下のほう)で、作品番号(No.321)をお探しください。
 興味を抱いた方は、下段の「フォーマット」からぜひ応募してみてください。
 なお、当選者(1名)にはプレゼントの駒(下写真右の平箱に入れて)の他に、いつも差し上げている駒の写真数枚、写真CD、駒カードも同封いたします。
 また、この「阪田好」の余り歩で作った根付(下写真)も差し上げますので、携帯のストラップなどにぜひお使いください。『駒の詩』をご覧いただいているみなさんは、すででに『将棋駒の世界』(▼別項参照)をお読みいただいている方が多いと思いますが、もしもご希望があれば、ため書き「使われてこそ名駒・棋は鼎談あり・駒の後ろに作者が見える」のどれかを書いて1冊差し上げます。当選者は、その旨お知らせください。

 「阪田好」の歩の根付。上左写真は篆書の彫り「歩兵」、右は筋彫り彫り埋めの「と金」。
 駒カードには、当選者のお名前を入れます。場合によってはハンドルネームでもかまいませんが、なるべくならご本名をお願いします。 

■第2番プレゼント(当選2名)
飯島栄治六段揮毫の扇子

■第3番プレゼント(当選2名)
「本田小百合女流二段色紙」

第2番プレゼント当選者(2名)

久保田勲(群馬)・本田常道(東京)

第3番プレゼント当選者(2名)

三上雄兄(青森)・平沢 拓(東京)

飯島栄治六段自筆の扇子。 本田小百合女流二段の色紙。

 私(酔棋)の作った駒を、研究会などで使っているプロ棋士・飯島栄治六段「作品ライブラリー・龍山安清(第318作)」(▼別項参照)からいただいた揮毫扇子(2名)と、同じく本田小百合女流二段「作品ライブラリー・巻菱湖(第316作)」(▼別項参照)からいただいた色紙(2名)を、それぞれ第2番、第3番プレゼントとさせていただきます。なるべくなら、お二人のファンの方に当たるといいかなと思っています。

■第4番プレゼント(当選5名)
  「酔棋作余り歩根付」

第4番プレゼント当選者(5名)

羽坂征高(北海道)・黒澤利明(福島)・bremen/甲州(山梨)・早川哲史(愛知)・廣田 修(岐阜)


  上の2つ(左「奥野錦旗」、右「寉園」)は彫り駒で、下の3つ(左「淇洲」、中「錦旗」、右「巻菱湖」)は盛り上げ駒です。製法も駒木地もまさにいろいろですが、携帯のストラップなどに、ぜひお使いください。もしも第4番プレゼントに当たった方は、これらのうちのどの根付が届くかは、実際に届いてからのお楽しみということにさせてください。

 

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