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酔棋制作駒プレゼント抽選<第12回>

 

応募期間・2015年7月18日(土曜)21時〜8月29日(土曜)21時

当選者発表!

「プレゼント抽選第12回」応募人数は79人でした。
みなさんご応募ありがとうございました。

 上記のとおり応募総数は79人でしたが、重複が1名あり有効応募数は78人となりました。下記に掲載したように、当選者は駒プレゼントの西尾さんをはじめとして、全部で10名のみなさんです。駒以外の当選者は、最下段に掲載しています。外れた方は、次回またチャレンジしてください!


  『駒の詩』へのアクセス数が2015年7月で、21万になろうとしてます。いつも『駒の詩』をご覧いただいているみなさんのおかげです。そのみなさんへの感謝の意も込めて、また例年のように開催している、酔棋からの「駒プレゼント抽選の第12回」を企画しました。
 早いもので、このプレゼント企画も12回目となりました。今回は、この企画のために新たに作った彫り駒です。
 駒のプレゼントは1人だけですが、下記に書きましたようにDVDや本を含め、計10人のプレゼントを用意しました。
 このホームページをご覧いただいている方ならどなたでも、抽選への応募はOKです。ただし、応募要件としては1人1回の応募とさせていただきます。故意の重複応募やメールアドレスを変えての応募は、原則として無効とさせていただきます。
 応募いただいた方々の中から、厳正なる抽選で「当選した1名の方」に、下記写真の駒「博堂書島黄楊柾目彫り駒」(第386作)を、プレゼントいたします。その他としては、『DVD「駒を作る」』(3名)と、『NHK駒シリーズCD』(取材・文/増山雅人)(3名)、拙著『将棋駒の世界』(3名)を抽選で差し上げます。


駒プレゼント(博堂)当選者

お名前・西尾元樹さん(神奈川)

当選時の喜びのメール

 駒の魅力に取りつかれてまだ半年と少しです。
 最初は棋譜並べのために「もう少しちゃんとした駒が欲しいな」と思ってプラ駒を 1セット購入すればいいやという程度だったのですが、ある日『将棋駒の世界』の美しい写真を見て衝撃を受けました。
 あとはお決まりのコースで、日夜駒写真を眺めてはため息をつく日々です。 などと言いながらすでに5組ほどの黄楊駒を購入してしまいましたが……。
 今年の運を全て使い果たしてしまったのではないかと思うくらいで怖いくらいです。
 ありがとうございました!


駒を手にした喜びのコメント
西尾さんは、神奈川在住の方です
駒の飾りケースの前で、当選した「博堂」を手にする西尾元樹さん。

 当選した翌日の日曜日、都内での審判後(バスケットボール)に増山さん宅に駒を取りにうかがいました。
 
いただいた駒そのものもさることながら、この日一番の「おみやげ」は、たくさんの駒や資料を見せていただきながら増山さんの気さくなお人柄に接し、情熱を伝えていただいたことだと思います。ぜいたくなお時間をいただきとても感謝しています。
 
お話をうかがっていると、技術を磨き上達することに関して、自分の体験してきたバスケットボールの世界と共通する事柄が多数あり、たいへんおもしろかったです。人間、熱意さえ持続できれば年齢に関係なく向上していくのですね。まったくく違う分野でも同じなんだと思いました。

 将棋は小中学生時代に大好きで、それは当時単身赴任していてたまに帰ってくる父とのコミュニケーションの方法でもありました。中学でバスケットボールを始めてからは徐々に将棋から遠ざかり、以降20年あまり離れていましたが、4年くらい前に再開しました。土日はほとんどバスケットボールの審判をしているので、将棋の実戦はほとんどが平日夜のネット対局です。強くなるためにと棋譜並べをはじめ、それがきっかけで駒にも興味を持ちました。

 なので帰宅して翌早朝、早速いただいた駒で棋譜並べ。盤にピシリと玉将を置くと、それだけで気持ちが浮き立つようで棋譜並べが楽しくなりました。綺麗に磨かれていながら指にぴたりと吸いついて伝わる感触、指し心地の響きのよさ、本当によい道具をいただきました。

「博堂」という耳慣れない書体ですが、見やすい駒です。朱合+呂色漆の駒字の色合いも渋くていいですね。個性的でありながら実用的で、今の私のニーズにぴったりです。ありがとうございました。

 なるべくたくさんの素晴らしい棋譜を、手持ちの駒に並べさせてあげたいです。5000局か、1万局か、これからずっとずっと先、駒が深い飴色を帯びてくるころに、つたない私の指先や頭脳にも少しはその余韻が残ってくれないかと希望を込めつつ駒を使いつづけることにします。

西尾さんの審判光景。  

※西尾さんは、お仕事以外にずっとバスケットボールを続けているとのことです。現在では現役の選手ではなくなりましたが、バスケットボールの審判や大会運営のほうで忙しくしています。 ときには外国まで出かけ、NBA(米プロバスケ)のスター選手と写真を撮ったりもするとのことです。

●魂入れの記念対局

2012年ナショナルトレセンにて、ディケンベ・ムトンボと一緒に。 当選した「博堂」で、初手を指す西尾さん。
私(酔棋)が後手(左)。西尾さんが先手(右)。 いよいよ中盤に入るところ。▲画像拡大

 駒をお渡しするときに新しく所蔵者となられた方と、一局記念対局を指します。これは「魂入れ」と呼んで、新しい駒に将棋を教えるための一つの儀式でもあります。
西尾さんの棋力をうかがったところ、三段ということで記念対局は平手戦となりました。振り駒の結果、西尾さんが先手と決まりました。 西尾さんは、いつも「将棋倶楽部24」で指しているとのことで、実際の駒での対局は珍しいとのことです。戦型は、西尾さんが今はやりの「角交換型振り飛車」を採用、生粋の居飛車党の私はそれを真っ向から受けます。上の局面の画像でいうと、左が西尾さん、右が私です。
 この局面から私が▽9二角とし、以下▲8五歩から西尾さんが仕掛けてきます。その後は先手が指しやすそうでしたが、だんだんともつれてきて後手の私が少しよくなりました。しかし、終盤私の悪いクセの寄せトロ(寄せで失敗する)が出て、再逆転で西尾さんの勝利に終わりました。何はともあれ、この新しい「博堂彫り駒」は、バスケットと一緒にこれからも西尾さんの人生に少しでも役に立てば、作った私としてもうれしいかぎりです。

■駒プレゼント(当選1名)
 「博堂書島黄楊柾目彫り駒」(第386作)紹介




さらに別カット

博堂書島黄楊柾目
彫り駒
酔棋作(第386
作)

●書体の「博堂」について

アップにすると、漆の古色がおわかりいだけるだろう。 「角と龍馬」。ことに「龍馬」に際立った特徴が見られる。


  私の駒制作リストを調べてみたら、「博堂(はくどう)」を作ったのは1985年でしたから、今回の「博堂」は30年ぶりということになります。最初は「酔棋流書き駒」(▼別項参照)で作るつもりでしたが、字母紙を見ているうちに、これは彫り駒のほうがいいという思いになりました。そこで、最近また作りはじめた朱合+呂色漆(上写真参照)のブレンドを使った彫り駒にしたのです。こうすると、やや茶色味を帯びて、古色な感じに仕上がるからです。
 さて、書体の「博堂」についてですが、由来や詳細はほとんどわからないといったところです。一説には、「書家・大塚博堂に影水(▼別項参照)が依頼した駒字」というのもありますが、「大塚博堂」で調べてみても、書家ではないシンガーソングライター「大塚博堂(ひろたか)」(1981年没)氏くらいしか見当たりません。その方の存命時期と影水の晩年時期と少し重なりますから、駒の書体「博堂」をその方が書いたとしても不思議ではありませんが、ミュージシャンと書家ではかけ離れているような気もします。
 この「駒プレゼント抽選」も今回で12回目となりますが、すべて違う書体を作ってきました。 また、同時期に開催中の「第19回酔棋制作駒オークション・王羲之」(▼別項参照)も、同じ書体はまだ出品していません。この「駒プレゼント」に応募する方はもちろんのこと、「オークション」に参加する方も、どのような書体が「駒プレゼント」や「オークション」に登場するといいか、ご意見があったらコメントでお書きください。今後の参考にさせていただきます。
 ここで掲載しているよりもさらに大きな写真が見たい方は、「フォトライブラリー」(▼別項参照)へ行って「▼オークション出品・プレゼント抽選・将棋大会」(下のほう)で、作品番号(No.386)をお探しください。


上記の「駒カード」の当選者欄にお名前を入れ、右の平箱に入れた駒に同封します。余り歩の1枚を、下写真のように根付にして一緒に入れておきます。


 それではみなさん、下段の「フォーマット」からぜひ応募してみてください。
 なお、当選者(1名)にはプレゼントの駒(上写真右の平箱に入れて)の他に、いつも差し上げている駒の写真数枚、写真CD、駒カードも同封いたします。さらに余り歩で作った根付(すぐ上写真)も入れておきますので、ストラップなどにお使いください。
 『駒の詩』をご覧いただいているみなさんは、すでに『将棋駒の世界』(▼別項参照)をお読みいただいている方が多いと思いますが、もしもご希望があれば、ため書き「使われてこそ名駒・棋は鼎談あり・駒の後ろに作者が見える」のどれかを書いて1冊差し上げます。当選者は、その旨をお知らせください。

■『DVD「駒を作る」』(3名)、『NHK駒シリーズCD』(3名)、『将棋駒の世界』(3名)

 上記の『DVD「駒を作る」』(左写真)と、『NHK駒シリーズCD』(中写真)、『将棋駒の世界』(右写真)をそれぞれ3名の方にプレゼントします。
 『DVD「駒を作る」』は、駒作りに興味のある方はもちろんのこと、そうでない方でも楽しめると思います。内容などの詳細は「ビデオ『駒を作る』」(▼別項参照)をご覧ください。また、『NHK駒シリーズCD』とは、『NHK将棋講座』(▼別項参照)に私が取材・文を担当した「駒シリーズ」を連載(1993年4月〜2000年3月)していたものを、PDFにしてCDにまとめたものです。
 同じく『将棋駒の世界』に、もしもご希望があれば、ため書き「使われてこそ名駒・棋は鼎談あり・駒の後ろに作者が見える」のどれかを書いて1冊差し上げます。当選者は、その旨をお知らせください。

  以下のみなさんが、それぞれの賞品に当選しました。みなさんに賞品は発送ずみです。

『DVD「駒を作る」』当選者(3名)

田中秀和(福岡)・田中 彰(大阪)・久米圭介(愛媛)


『NHK駒シリーズCD』当選者(3名)

渡邊啓史(佐賀)・北林 浩(奈良)・森 大吾(東京)


『将棋駒の世界』各当選者(3名)

奥野勲(京都)・林 圭史(千葉)・小関和弘(東京)



 当選者の発表は、締切日の翌日(8月30日/日曜)までに厳正なる抽選を行い、当選者に酔棋からの当選メールにて知らせます。
 その後、当選者の方々には送付先のご住所・携帯番号などをお知らせいただきます。駒当選の方は、ご住所の他に必ず携帯番号もお願いします。
 締切日の翌日までに連絡がいかない場合は、今回の抽選は外れということになりますので、その旨ご了承ください。また、当選者の発表は、後日HP上でみなさんにお知らせいたします。

 駒が当選した方は、当選駒がお手元に届いたら、「その駒の感想と喜びのコメント」をメールでお願いいたします。
 また、後日(1〜2か月ほど)でかまいませんが、当選者がその駒で指しているところの写真などを送付していただければ、喜びのコメントとともに、あらためてこのページに掲載したいと思っています。
 写真を撮る場合は、他の駒プレゼント(第1回〜第11回)のページを参考にしてください。
 ご面倒だと思いますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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