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14回 酔棋制作駒オークション〈駒紹介〉
「関根名人書」盛り上げ駒

第14回オークションにあたって

 第14回の酔棋制作駒オークションとして、「関根名人書薩摩黄楊孔雀杢盛り上げ駒」(第319作)を、出品することにいたしました。今回のオークションのために、新たに作った駒です。詳細(写真など)は、下記に掲載してあります。

 オークションの開催日程は、2010年7月23日(金曜日)21時から開始して8月7日(土曜日)21時が締め切りです。それまでにじっくりとご覧いただき、気に入っていただけた方は奮ってオークションに参加してください。

 今回出品の「関根名人書」の駒木地は、「薩摩黄楊孔雀杢」です。オークションとしては「第5回・巻菱湖書薩摩黄楊稲妻杢盛り上げ駒(第233作)」(▼別項参照)以来の薩摩黄楊の駒木地となります。そちらとは逆に孔雀の羽が広がっているように見えるところから、「孔雀杢」といわれています。その派手な鮮やかさが、歴史的意味合いのある「関根名人書」を、引き立てているのではないでしょうか。
 このくらいの駒木地で私(酔棋)があらためて制作する場合は、盛り上げ駒で35万円となります。今回新たに作って出品するのですが、以下のようにオークションスタート価格は抑えて設定してあります。

 今回のオークションスタート価格は13万円としました。なお、最低単位は、従来と同じく「1000円」とさせていただきます。
 なお、別項「BOOK」で紹介している拙著『将棋駒の世界』(▼別項参照)に、ため書き(「使われてこそ名駒」「棋は鼎談なり」「駒の後ろに作者が見える」のどれか)を入れて、落札者には差し上げます。


 実際にオークションに参加する場合は、下記の「オークションのヘルプ」を十分にお読みになって、「入札する!」からお入りください。
落札者が決定する8月7日(土曜日)がすみしだい、私(酔棋)とその方とで、その後の詳細(下記の「落札なさった方に」をお読みください)をメールで決めることになります。その節はよろしくお願いいたします。


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第14回オークション駒の紹介!

落札者は大平泰弘(Y・O)さん
落札価格は15万9000円

結果は、上記のように確定いたしました。
オークションに参加、またはご覧いただいたみなさん、ありがとうございました。
次回も楽しみにしていてください!

 


別カット
関根名人書薩摩黄楊孔雀杢
盛りげ駒
第319作

『将棋駒の世界』の「関根名人書」と「阪田好」の写真と解説ページ(P86〜P88)。

 ▲▼画像クリックで拡大

「金将」の表(上写真)と裏(下写真)。表では文字が入っているのでわかりにくいが、裏を見ると「孔雀の羽」の感じがわかりやすい。
  

 「関根名人書」という書体名から、将棋ファンならすぐに思い出すのが、最後の世襲名人となった関根金次郎十三世名人。ご推察のとおりこの書体は、関根十三世名人由来の書体であります。ただし、実際には関根十三世名人の書(関根名人書)がもとではなく、近代将棋駒の祖とされる同時代の豊島龍山の手によるもといわれています。
 そのあたりの詳細は、「書体への誘い・関根名人書」(▼別項参照)や「名工の轍・豊島龍山」(▼別項参照)をお読みください。それらには、『十三世名人・関根名人記念館』(2003年6月、千葉県の野田市と関宿町の合併を機に、2004年4月1日「いちいのホール」5階に開設)に関する記述や、龍山作の「関根名人書」(▼参照)も掲載してありますので、合わせてご覧ください。
 また、拙著『将棋駒の世界』(右写真参照)にも掲載してありますので、そちらを拡大してご覧ください。右ページには「関根名人書」、左ページには、関根十三世名人と死闘を繰り広げた阪田三吉贈名人・王将を由来とする「阪田好」が掲載されています。ちなみのこの書体は、現在「酔棋制作駒プレゼント抽選<第8回>・阪田好島黄楊柾目表彫り・裏彫り埋め駒(第321作)」(▼別項参照)で応募(抽選)していますので、まだの方はぜい参加を考えてみてください。
 今回の駒木地は、上記や左の「金将」の写真で説明したとおり、孔雀が羽を広げているように見えるところから、「孔雀杢」といわれるようになったものです。これは駒の下から上に広がる感じですが、逆に上から下に落ちてくる感じでそろえた駒木地を、「稲妻杢」といわれています。どちらがいいとか悪いとかではなく、一つの好みといえるでしょう。
 もしも、ここで掲載しているよりもさらに大きな写真が見たい方は、「フォトライブラリー」(▼別項参照)へ行って「▼オークション出品・プレゼント抽選・将棋大会」(下のほう)で、作品番号(No.319)をお探しください。 

  

平箱に入れて送付します。余り歩は2枚です。その他、同封するものとしては、制作駒カード、プリント写真数枚、駒写真を収めたCD。それに、ため書きを入れた『将棋駒の世界』1冊です。



 以上のような駒ですが、よかったらオークションに参加してみてください。この駒について何か他に尋ねたいことがあれば、じかにメールをいただくか、掲示板に書き込みしていただければできるだけお答えいたします。
 「入札の醍醐味を味わうのもよし」
 「締切日直前までじっくりと検討するのもよし」
 この駒は、酔棋独特の完成時に行う「魂入れ」(一局将棋を並べる)はまだしていませんので、落札なさった方が盤に並べて将棋を教えてやってください。

落札なさった方に

 落札なさった方とは、決定後にメールや電話でのやり取りで、送付方法や落札額のお支払い方法など、詳細を決めたいと考えています。また、ご希望があれば、私の制作駒をお渡しするときに通常差し上げている下記の駒カードや、落札駒の写真入りCD、写真(数点)をご一緒に送付いたします。上記のとおり『将棋駒の世界』も進呈いたします。
 駒を引き渡し後も引き続き、この駒を「第13回オークション駒紹介」に掲載させていただくことを、落札者にお願いいたします。その節は(○○所蔵)をできれば本名で、それが難しければ(ニックネームか落札者所蔵)でもかまいません。これらのことを考慮していただければありがたいです。


駒カード(実物は名刺サイズ)

 

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