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11回 酔棋制作駒オークション〈終了〉
「董仙」書き駒と駒箱

第11回オークションにあたって

 第11回の酔棋制作駒オークションとして、「董仙書花梨杢書き駒」(第294作)と同じく「花梨製の駒箱」を、出品することにいたしました。その駒と駒箱の詳細(写真など)は、下記に掲載してあります。

 オークションの開催日程は、2008年6月27日(金曜日)21時から開始して7月13日(日曜日)21時が締め切りです。それまでにじっくりとご覧いただき、気に入っていただけた方は奮ってオークションに参加してください。

 今回出品の書体「董仙」の駒木地は、花梨の杢です。花梨は黄楊に比べるとやや軽い感じはしますが、その杢は何ともいえない味わいを醸しています。書き駒を作るにあたって、下地として梨子地漆で拭き漆仕上げを施しました。なお書き駒には、色漆(浅葱)を使いました。全体として、やや渋めな感じに仕上げたかったからです。
また、同じ花梨製の駒箱も用意しました。もともとはこの駒木地と駒箱の素材は、同じ一本の花梨の木から作られたものです。ですから、この駒を納めるのには、まさに最適な駒箱といえるでしょう。
また、駒字の「董仙」は、「書体への誘い11・董仙(第190作)」「作品ライブラリー・董仙(第250作)」と同じものです。もともとは、「名工の轍・豊島龍山」の作品「董仙」を源字としたものです。以上を参考にしてください。

 書き駒の制作価格としては、10万円から承っていますが、この駒の場合は拭き漆仕上げなど手間がかかっていますので、通常よりやや高めとお考えください。さらに今回は駒箱も一緒に提供します。それらを含めても、以下のようにオークションスタート価格は抑えて設定しました。

 今回のオークションスタート価格は4万円(駒箱含む)としました。一風変わったこの駒と駒箱を、みなさんのコレクションにぜひ加えてみてください。なお、最低単位は、従来と同じく「1000円」とさせていただきます。
なお、別項で紹介している拙著『将棋駒の世界』に、ため書き(「使われてこそ名駒」か「棋は鼎談なり」のどちらか)を入れて落札者には差し上げます。


 実際にオークションに参加する場合は、下記の「オークションのヘルプ」を十分にお読みになって、「入札する!」からお入りください。
落札者が決定する7月13日(日曜日)がすみしだい、私(酔棋)とその方とで、その後の詳細(下記の「落札なさった方に」をお読みください)をメールで決めることになります。その節はよろしくお願いいたします。


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第11回オークション駒の紹介!

落札者は稲垣忠之さん
落札価格は9万円

稲垣さんは東京都在住の方です。
結果は、上記のように確定いたしました。
オークションに参加、またはご覧いただいたみなさん、ありがとうございました。
次回も楽しみにしていてください!

 


別カット

董仙書花梨杢拭き漆仕上げ書き駒
酔棋作(第294作)

 「董仙」の書体そのものの由来などは、別項の「書体への誘い・董仙」をご覧ください。
駒と駒箱の素材となった花梨は、私(酔棋)の弟子筋にあたる方の家の玄関の床板としてあったものを製材してもらい、木地師の方に駒木地にしてもらったものです。比較的杢としてよさそうな部分を、今回の駒にしました。
別項「酔棋制作駒プレゼント抽選・第5回」の駒は、この駒木地の2番取りとなります。どちらも、書き駒用に梨子地漆で拭き漆仕上げにしてあります。よって、下地がかなり濃い茶系となりますので、通常の呂色漆(黒)よりも、色漆を使ったわけです。
最後の仕上げとして、椿油を使って磨き上げています。ですから、しばらくは使い終わったら油を使わずに、布でカラぶきだけで十分です。さらに、この駒の拡大写真をご覧になりたい方は、別項「フォトライブラリー」の中の「オークション出品・『董仙』(No294)」をのぞいてみてください。

花梨製駒箱

駒箱開く

花梨製の駒箱。私の知り合いのお宅にあった床板を素材として、ある駒箱師に頼んで作ってもらったという。

駒箱にじかに駒を入れると、同じ素材だからある程度同化するが、色漆の独特な色合いが駒であることを主張してくる。「董仙」のやわらか味も、なかなか味わい深い。


このホームページをご覧になられるみなさんなら、駒だけでなく駒箱にも興味がおありでしょう。もっとも知られている駒箱の素材は、「島桑」「欅」などで、「黒柿」や「タモ」も比較的に人気があります。上写真の 「花梨」も数は少ないですが、珍重される素材の一つです。
今回のこの機会に、花梨の駒と駒箱を一度に手にしてみてはいかがでしょうか。

平箱に入れて送付します。余り歩は2枚です。その他、同封するものとしては、制作駒カード、プリント写真数枚、駒写真を収めたCD。それに、ため書きを入れた『将棋駒の世界』1冊です。



 以上のような駒と駒箱ですが、よかったらオークションに参加してみてください。この駒と駒箱について何か他に尋ねたいことがあれば、じかにメールをいただくか、掲示板に書き込みしていただければできるだけお答えいたします。
「入札の醍醐味を味わうのもよし」
「締切日直前までじっくりと検討するのもよし」
この駒は、酔棋独特の完成時に行う「魂入れ」(一局将棋を並べる)はまだしていませんので、落札なさった方が盤に並べて将棋を教えてやってください。

落札なさった方に

 落札なさった方とは、決定後にメールや電話でのやり取りで、送付方法や落札額のお支払い方法など、詳細を決めたいと考えています。また、ご希望があれば、私の制作駒をお渡しするときに通常差し上げている下記の駒カードや、落札駒の写真入りCD、写真(数点)をご一緒に送付いたします。『将棋駒の世界』も、進呈いたします。
駒を引き渡し後も引き続き、この駒を「第11回オークション駒紹介」に掲載させていただくことを、落札者にお願いいたします。その節は(○○所蔵)をできれば本名で、それが難しければ(ニックネームか落札者所蔵)でもかまいません。これらのことを考慮していただければありがたいです。


駒カード(実物は名刺サイズ)

 

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